無題

Ｌが死んだと聞いた次の日、俺は慣れ親しんだこの施設を後にした、、
見送りに来てくれた数人の友達以外、それらしい挨拶はしないで俺は旅立った。
ロジャーは必死で俺をお止めたが、俺は全く聞く耳を持たなかった。
俺はこれか始まる新しい生活に多少の期待と興奮を描きつつ
巣穴から飛び立った鳥のような誇らしげな気分になっていた。

手始めに俺はワタリから貰った資金でホテルを借り、株の売買を始めた。
日中変動する株価を確認するためなかなかホテルから出られなかったが、苦痛を感じるほどではない。成長しそうな会社の株を見つけるとすぐさま投資し、売却できる瞬間を待った。

「やぁ　ぼうや元気かい？」１５にも満たない少年が独りで長期間泊まるというのがよほど珍しかったのだろう。ホテルの従業員たちはメロに積極的に話しかけてくる。初めのうちは軽くあしらっていたが「お母さんはどうしたの？」「家出してきたのかい？」から始まり、「お金は？」「ご飯はきちんと食べてる？」とことあるごとに詮索され、挙句余ったからとホテルのルームサービス用の料理が勝手に運ばれてきたこともあった。従業員たちはもちろん好意で行ったことだったが、メロは納得がいかなかった。ご飯なら適当にファーストフードで済ませているし、金は株でもうけ有に10年は持つであろうほど膨れ上がった。（メロは天才だ）
正直言ってメロはキレていた。この必要以上に干渉し、世話を焼いてくる体制はワイミーズハウスのそれにそっくりだったからだ。

「くそっ・・・」　ルームサービスで運ばれてきた料理を蹴り上げ、皿が割れた。こども扱いしやがって。この好意はメロにとって爆弾ともいえよう。メロは何より自分のプライド、感情を優先させる。一度膨れ上がった感情は歯止めがきかない。
ダメだ　ダメだ　ダメだ　ダメだ!　こんなんじゃダメだ!!
施設から出たあの日俺は誓った、ニアを超えみせると。そしてＬを殺したやつを俺が裁くと、この思いを果たすために俺は・・・

「こんな所にいつまでもいられるか。」メロはそう吐くと荷物をまとめ始めた。




　　　　　

　　
　　　メロ・ウィンチェスターから東、カンタベリーを去る

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掲載内容にエロ・グロ等表現
が出てきます。
小説の随所に青少年が見るにふさわしくない表現が出てきます。
ので精神的、肉体的に１６歳未満の方はコチラへどうぞ。
ジャンプDEATH NOTE公式サイトhttp://jump.shueisha.co.jp/deathnote/

＊管理人はメロに120％愛情を注いでいます、内容は2部中心です。ご確認下さい。基本はニアメロで、作品傾向はダーク＆シリアスです。

では了解できた方は次の記事へどうぞｖｖ